口・喉に関するお悩み

治療方法紹介

【1】咳嗽(がいそう、咳)

のどの粘膜の刺激による反射で発生します。人は気管またはその入り口である喉頭に異物が迷入すると、これらを排除しようとして反射的に咳嗽(がいそう)が発生します。すなわち咳は一種の防御反応で、下気道の異物や分泌物を排出する運動です。しかし異物が存在しなくても、過敏性が亢進していれば頻回に咳が発生します(急性または慢性炎症)。咳は乾性と湿性の2つに大別されます。一般に乾性は痰を伴わず、湿性は痰を伴うことが多いです。原因となる病気は様々ですが、1ヶ月以内はほとんどが感染症で、それ以上になると気管支喘息や咳喘息、腫瘍など非感染症の原因が増えてきます。8週間以上続くタイプを慢性咳嗽と呼んでいます。

【2】嗄声(声がれ)

気管の入り口にある喉頭の中央には声帯があり、その閉じた声帯を振動させることで発声します。人は無意識に吐く息(呼気)を使って、声帯を振動させ話したり歌ったりしているわけです。この声帯運動に何らかの変化が生じると声の変化が起こります。これを一般に声嗄(させい)、または声がれといいます。原因としては急性または慢性の喉頭炎、声帯ポリープ、腫瘍などです。声帯の運動麻痺でも嗄声が生じます。実は耳鼻咽喉科・頭頚部領域で最も多い癌は、喉頭がんです。40歳以上、喫煙をされる人で嗄声が2週間以上続く場合は、特に注意が必要です。早めに耳鼻咽喉科を受診して下さい。

【3】声帯結節(せいたいけっせつ)

声帯中央辺縁に生じた白色の腫れものです。多くは両側にできます。
そもそも声とは、息を吐きながら声帯を細かく振動させることで生まれます。
高音の声は、声帯をより多く振動させることが必要です。しかし結節があるとこの運動が妨げられるため、発声しづらくなります。

性別・年齢頻度
男児と成人女性(20~30歳代)に好発します。

原因・誘因
主な原因は声の多用、誤用による音声酷使です。のどに力を入れて話す、または発声するなどの習慣がある人がほとんどで、声帯の一部に過度に 機械的刺激が加わるために結節を形成すると推測されています。

特徴
息が漏れるような声がれ、のどの違和感があり、発声に努力が必要になる場合もあります。声がれの程度は朝方や週の初めは軽く、逆に夕方や週 の終わりには悪化する傾向にあります。

治療
(1)音声治療
ひとことで言えば、声の乱用・誤用をやめ、声帯の安静を図るにつきます。発声はのど(声帯)に負担を掛けない、腹式呼吸によるやさしい発声法を 身につけましょう。
①声を使いすぎない。②大声や叫び声を出さない。③騒音下で話さない。④咳、咳払いをしない。⑤のどを冷やしたり、乾燥させない。
⑥空気の悪いところに行かない。⑦禁煙。⑧休養。⑩リラックスした発声(のどに力を入れない)を心掛ける。⑪風邪にかかったときは特に上記に注   意し、早期に適切な治療を受ける。

(2)手術的治療
音声治療で効果があがらなかった場合や、声がれが強く日常生活や学校生活に支障をきたすようになった場合に行います。しかし手術はあくま  でも治療の出発点であり、術後の音声治療が再発の予防にとても重要です。

*声帯を若く、健康に保つ秘訣
①睡眠時間をしっかりとる(約6~9時間)
②朝はあまり喋らない(特に朝は声帯が乾燥しているので、声帯に負担をかけない!)
③日頃から室内の乾燥に気をつける(湿度40~60%が最適。加湿器や濡れタオル等の活用)

【4】睡眠時無呼吸症候群(OSAS) Obstructive sleep apnea syndrome 

特徴:睡眠中に大きな鼾(いびき)と無呼吸(10秒以上の呼吸が止まっている)を繰り返す、睡眠障害の一種です。鼾は気道の一部が狭いことを、無呼吸は気道(多くはのど)の一部がつまっていることを意味します。無呼吸のとき低酸素状態になるため、そのたびに脳が防御的に目覚め、呼吸が再開されます。そのため熟睡できず、睡眠時間としては十分睡眠をとっていても、実際は睡眠不足の状態に陥ります。昼間にも眠気がたびたび出現し、日常生活(仕事や車の運転etc)にも支障をきたすようになります。また将来、高血圧や脳卒中、糖尿病などの病気を起こし易くなります。
原因:大人の7割は肥満が、小児では扁桃肥大症が主な原因です。

検査:終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)は…AHI(無呼吸低呼吸指数)を測定します。
(睡眠外来、耳鼻咽喉科、呼吸器内科などで受けられます)
(Ⅰ)呼吸について調べます…①鼻と口からの息の流れ(無呼吸の確認) ②いびきの音
③胸部と腹部の動き(無呼吸の種類) ④血中の酸素濃度(無呼吸の重症度)
(Ⅱ)睡眠について調べます…⑤心電図、脳波、眼球運動etc(睡眠の質について)

*判定AHI:5~15:軽症 15~30:中等症 30以上:重症

OSASの合併症:
第一として、高血圧症(2.9倍) → さらに狭心症、心筋梗塞、脳卒中(3.3倍)へ

その他:糖尿病(1.7倍)、脂質異常症etcの成人病
小児では発育障害、発達障害

主な治療:
①CPAP(シーパップ)療法(内科的な治療)
睡眠時にマスクのような専用の装置を鼻につけて、陽圧で気道を広げて呼吸を楽にさせる。
②手術(耳鼻科咽喉科的な治療)
狭くなった気道(のど)を手術で広げる(扁桃肥大症や肥満の人が主な適応)
③マウスピース(口腔外科的な治療)
睡眠時に下顎(あご)が下がるのをマウスピースで予防します。(小顎症の人、高齢者の人が適応になりやすい)

日常生活の注意点:(とりあえず心掛けること)
①体重の減量(気道が少し広がります)
②睡眠時は横向きで寝る(仰向けでは、睡眠中にのどが狭くなりやすい)
③睡眠薬や寝酒をひかえる(睡眠薬や寝酒は、のどの筋肉が緩み睡眠中の気道がさらに狭くなります)

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